2021年冬期シーズン8回目の牡蠣小屋修行で訪ねたのは、糸島の隠れ家的存在の「クレイン」。船越漁港に程近い引津湾沿いの奥まった細路地で営業されている牡蠣小屋です。
糸島半島をぐるりと回る県道54号から船越漁港に向かう県道506号線に入ってしばらく走っていると、和やかな田園風景の中に突然カキ小屋の幟が見える箇所が発見できるかと。
クレインの基本情報
福岡県糸島市志摩久家2527-46
電話番号:090-5291-9288
開催期間:2021年11月06日(土)~2022年03月27日(日)の土曜・日曜限定営業
営業時間:10:00~17:00(売り切れ次第終了)
定休日:月曜日~金曜日、年末年始
駐車場:完備(台数少ないです)
最寄駅:JR筑肥線「筑前前原駅」からタクシーで約12分
利用料金:2021年12月より牡蠣1盛に付き炭代100円
焼き台:炭火焼き
標準装備品:軍手、カキナイフ、トング、おしぼり、ティッシュペーパー
標準調味料:ポン酢、醤油
持ち込み情報
食 材:ごはん類(網で焼かないもの)
飲み物:持ち込み可能
調味料:持ち込み可能
さてどこに牡蠣小屋が???
細路地に入っていくと何やら野菜の直売所らしき建屋を発見!
どこに牡蠣小屋があるんと辺りを見渡していると「店裏に大きなかき小屋あり。天然かきで美味しいよ」と書かれた看板を発見。確かにこの近辺に牡蠣小屋は存在する模様。
直売所裏手の建屋を覗いてみると焼き牡蠣が出来るであろうテーブルが並んだスペースを発見。しかしながら受付らしきものはどこにも見当たらない。
どうすればいいのか途方に暮れていると「どうした?」と救世主(店主)が登場。こちらのシステムを丁寧にご説明いただきましたので、皆さんにも伝授したいと思います。
牡蠣小屋クレインのシステム紹介
クレインで焼き牡蠣を楽しむ流れは以下のようになっています。
①駐車場に車を停める
②直売所で牡蠣&海鮮物をチョイス
③レジで支払い&焼き牡蠣を行う旨を伝える
④焼き場に移動し、席へと案内
⑤焼き牡蠣スタート
駐車場はさらに奥手にあります!
まずは駐車場ですが、建屋のさらに奥に進んだエリア。3台程度のスペースを確保されています。(ちなみにこの横に簡易トイレが設置されております)
さらに第二駐車場が存在するのかは聞けておりません。
直売所で食材を購入!
まずは直売所で食材をゲットします。まさかこの風貌(外観)で海鮮物が販売&牡蠣小屋の受け付けがなされているとは誰も判別できないですよね!
直売所の一角に設けられた海鮮コーナーで食材をチョイスしましょう。(長崎天ぷらって響きがいいですね!)
こちらの牡蠣は一般的な養殖物ではなく、天然物を取り扱ってらっしゃいます。岩の上で4~5年じっくり自然に育ったプリプリの牡蠣を味わう事ができます。
牡蠣以外にも結構な海産物が用意されていました。用意されているメニューはこんな感じです。
食材(海鮮物)をチョイスしていると、レジ担当のお母さんが焼き牡蠣する事を察知し店主に連絡。店主が炭の準備を始めるって流れになっている模様です。
店主はスマートウォッチ(アップルウォッチ?)を装備し、通話もスマートウォッチで行われていました。「ネットとか分からんからね!」とか言われていましたが、かなり最先端の機器を操られています(笑)
海産物と並んで「イノシシ肉 1パック1500円」も人気メニューのひとつみたいです!
焼き牡蠣スペースに移動!
レジで食材&利用料の精算を終えると焼き牡蠣スペースに移動します。
焼き牡蠣スペースに移動するとテーブルの真ん中にBBQコンロが埋め込まれた焼き台がズラリ。店主がテーブルを指定。すでにコンロには炭がセッティングされていました。
焼き牡蠣&海鮮のみであれば木造建屋の室内席。イノシシ肉も焼くのであればイベント用テントで造られた屋外席の利用となっているとの事です。
こちらが三種の神器。調味料はポン酢&醤油が標準装備されてしました。
貸し切り状態だった事もあり、お話し好きな店主にいろんな情報を教えていただきました。
子供連れの家族も多いとの事で、口にいれる物を焼き上げる炭にもこだわっているとの事。
これまで安価で仕入れていた業者からの入手が困難になり、仕入れ先を変えたけどそこの炭が全然ダメだったとか。
今回は生産地に二度足を運び熊本の業者の炭に決定したとの事。仕入れコストが上がった事から、これまで無料だった炭代を泣く泣く100円(牡蠣1盛り)いただくようになったとか(100円でも十分にお安いですが!)
また一般の牡蠣小屋が使用している形成炭みたいに高火力ではないので、ゆっくり&じっくり焼き上げるのがクレイン流。スロー焼き牡蠣を堪能してみましょう。
まあ最初は焼けたかどうか分からずかなり苦戦するかと(笑)
それでは焼き牡蠣スタートです!
こちらの牡蠣は天然物。まずは何も調味料をかけずにそのまま食べてみてとの事。
恐る恐る焼き上げてそのまま食べてみましたが、磯の香りと塩加減が抜群。
これまで食べた焼き牡蠣とはまた違った自然の味わいに驚く事でしょう!
嫁は店主の教えを守り、ほとんど調味料をかけずに素のまま食べていました。
時には養殖物の牡蠣も置いている事があるらしいですが、ほとんどの方が天然ものをチョイスするので、養殖物が店頭に並ぶ事は稀との事。
チャンスがあれば天然物と養殖物の食べ比べを慣行してみたいものですね。
ちなみに天然物は一盛14個の牡蠣が投入されておりました。(天然だからってお高くなくて良かった!)
今回当たりだったのが「ウィンナーセット」。三種類のウィンナーがセットになっています。
牡蠣が焼きあがるまでの腹の足し&牡蠣の合間の口直しに抜群の逸品でした。
おわりに
近くの船越漁港の牡蠣小屋が相当賑わっているにも関わらず、こんな分かりずらい場所で牡蠣小屋営業と驚かれる事でしょう。
そう混んでもおらず、かなり穴場&隠れ家的な牡蠣小屋です。
一般的な牡蠣小屋で使用している形成炭と違って天然の炭を使っているのも特徴のひとつ。
若干火力が弱く感じますが、店主が火力の調節にせっせと廻ってきてくれます。
ゆっくり&じっくり焼き上げる、いつもと違った焼き牡蠣を堪能してみては如何でしょうか?